ベルナール・アルノー氏(LVMHグループCEO)の経歴と資産、年収!学ぶべき成功法!


ルイ・ヴィトンやジバンシイ、ディオールなど世界には名だたる様々なブランドがありますが、LVMHグループはそんな世界的ブランドを所有した会社であり、その取締役会長兼CEOを努めているのがベルナール・アルノー氏であり、その年収や資産は驚くべきものだとされています。

彼がどのような経歴を辿って現在の年収や資産を築いていったのか気になりませんか?

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ブランド帝国を創ったベルナール・アルノー氏の経歴とは

ベルナール・アルノー氏はフランスの実業家でありフランスの北部にあるルーベというところの出身だとされています。

幼いころからファッションに興味があったわけではなく、一時期はピアニストを目指していたようですが一転してビジネスの世界に足を向けてまずキャリアとして建設会社の技師として働くことになります。

その建設会社というのも父親が経営していた会社であり、技師として入ったもののすぐに経営を任されることになります。

そして、現在のようにブランドを多く所属する会社を経営するきっかけになったのが、70年代にあるタクシー運転手との会話だったとされており、その運転手が「フランス大統領の名前は知らないけれどクリスチャンディオールは知っている」と言った一言から1984年にブランド帝国の建設を始めるのです。

実家の企業を担保にしてまずは17億円を元手に、傘下にクリスチャンディオールがある経営危機となっていた国営の繊維企業ブサック・サンワレールを買収します。

クリスチャンディオールは、30年近く同じデザイナーを起用していたのですが、イタリア人のジャンフランコ・フェレを起用したことからディオールの代名詞であるニュールックなデザインに斬新な新しいデザインを加えることによって瞬く間に注目を浴びるようになり、飛躍的に売り上げを伸ばしていったのです。

ただ、その当時ベルナール・アルノー氏が所有していたのは7ディオールのクチュール部門にすぎず、香水部門も買収するべくもともとの親会社であるブサック・サンワレールを売却して1980年当時香水部門を所有していたLVMHを買収することに成功するのです。

買収に買収を重ねたことから、ベルナール・アルノー氏は「カシミヤを着た狼」や「ターミネーター」と揶揄されることもありましたが結果的にLVMHのすべての実権を握ることとなったのです。

買収あるいは経営の鬼であったベルナール・アルノー氏の年収や資産とは

では、ブランド帝国を築いたベルナール・アルノー氏の年収や資産はどのくらいなのか気になるところではないでしょうか。

これだけ数多くのブランドを所有している会社の最高責任者なのですから、かなりの年収や資産をもらっていることが考えられるでしょう。

2012年の段階では彼の個人資産は3兆2800億円とされており、フランス人においては第2位のお金持ちだとされています

実は、ベルナール・アルノー氏はオランダ大統領の方針で100万ユーロを超える富裕層に対してその所得税率を75%にまで引き上げるという方針からベルギー国籍の取得を望んでいましたが、見事に却下されてしまったようです。

目の付け所が確実だったベルナール・アルノー氏に学ぶべき成功法とは

世の中には、自分のやりたいことでお金をもらうことを良しとするのが良い風潮とされていますが、お金を稼ぐことを考えたら自分の好きな分野で稼いでいる人というのはほんの一握りであり、ほとんどの人が自分の思うとおりに稼げていないことが多いとされています。

もともとはピアニストになりたかったもののその道を諦め、かといって父親の会社で埋没することなく自ら経営理念を発見し新たな世界へ挑戦することを迷わないその決断力こそが、ベルナール・アルノー氏が現在の資産や年収を築くことができたきっかけなのではないでしょうか。

もし、タクシー運転手のあの一言に気づかなければ、ここまで巨万の富を得ることがなかったのではと考えると、人生の分岐点というのは出会うものではなく自分で気づくものなのかもしれません。