すでに生まれる前から父親が事業に成功し裕福な生活ができるというのは本当に幸せなことですが、アリス・ウォルトン氏もまたそういった経歴の持ち主です。
彼女がどのようにして現在の年収や資産を築いたのか、それについて考察してみましょう。
ウォルマート創業者サム・ウォルトン氏の娘、アリス・ウォルトン氏の経歴とは
アリス・ウォルトン氏は、アメリカ最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマートの創業者、サム・ウォルトン氏とヘレン・ウォルトン氏の娘であり現在ウォルマートの会長であるロブソン・ウォルトン氏やジム・ウォルトン氏とはきょうだいです。
学歴としてはサンアントニオのトリニティ大学を卒業しており、非常に美術品を好んでおり自身で収集したコレクションの数々を美術館に寄付し、それをメトロポリタン美術館に貸し出しているためにアーカンソー州という田舎にあるにもかかわらずアメリカでは有名な美術館とされているようです。
また、政治的関心も強く共和党の支援を行っているようですが、一方で2011年には飲酒運転で逮捕され罰金を支払うなどの経歴もあり、1998年にも飲酒運転が原因で事故を起こしているため、人柄としては運転が好きでお酒を飲みすぎてしまうところがあるのかもしれません。
相続税対策のために美術館を開館したアリス・ウォルトン氏の驚くべき年収や資産とは?
では、ウォルマート一族の娘であるアリス・ウォルトン氏の年収や資産はどのくらいなのでしょうか。
2015年のForbesの女性限定億万長者ランキングにおいては394億ドルだとされており、フランス一のお金持ちであるリリアンヌ・ベッタンクール氏に次いで第3位だとされています。
兄のロブソン・ウォルトン氏はともかく特に何も事業をしていないアリス・ウォルトン氏にとって父親の遺産を受け継ぎそれを何とか相続するためにはそれなりのお金がかかると言えます。
相続税対策の一環としてなのか、アリス・ウォルトン氏は故郷であるアーカンソー州にクリスタルブリッジズという美術館を開館します。
アーカンソー州という田舎にあるにもかかわらず、彼女が収集した数多くの美術品や絵画があるためにアメリカでは非常に有名な美術館でもあり、自身のコレクションだけでなくその美術館に10億ドルを寄付してコレクションを収集するなどやることが非常に派手だったとされています。
そもそも美術品をこよなく愛していたそうなので、趣味の一環として美術館を作ってしまうのはやはり大富豪のすることは一味も二味も違うと言えるでしょう。
アリス・ウォルトン氏に学ぶ成功法の秘訣とは
父親からの遺産を受け継ぎ、世界において女性の中ではかなり上位の億万長者にその名を連ねているアリス・ウォルトン氏ですが、彼女は母親のヘレン・ウォルトン氏とともに180億円の純資産を所有しているとされています。
しかし、だからといって父親の遺産だけを独り占めするのではなく自身がこよなく愛する美術品や絵画に投資したりあるいは美術館のために10億ドルを寄付するなどかなり大胆なことを行っているほかにも、政治の世界にも支援を行っています。
億万長者の多くは、恵まれない子供たちのために寄付金を行ったり慈善事業も幅広く行っていることが多いため、きっとアリス・ウォルトン氏も公には出ていないところで貧しい国々や恵まれない子供たちのために多くの寄付を行っていることが予測できます。
その反面、飲酒運転で逮捕されるような人間らしい一面を持ち合わせているなど、親の資産をただ食いつぶすだけではなくその遺産をどう活かすかをしっかりと把握していることが、結果的に成功への秘訣につながるのではないでしょうか。