ドイツにも数多くの億万長者が存在し、世界においてもドイツは第3位にお金持ちが多い国だとされています。
べアテ・ハイスター&カール・アルブレヒトJr氏もそんなドイツ出身の億万長者とされていますが、彼らがどのような経歴によって現在の富や年収を築いていったのか、それについて考えてみましょう。
目次
べアテ・ハイスター&カール・アルブレヒトJr氏の経歴とは
アルディはドイツを拠点に置くディスカウントストアのチェーン企業であり、べアテ・ハイスター&カール・アルブレヒトJr氏はその創業者とされています。
創業者はアルブレヒト家のカール・アルブレヒト氏とその弟であるテオ・アルブレヒト氏です。
今や世界に9000店舗を展開するボックスストアの最大手チェーンとなっており、アメリカにおいても1000店舗を展開しアメリカではイリノイ州のシカゴにその本社があるとされています。
そもそもは二人の兄弟の母親がドイツのエッセン郊外に小さな食料店を開いたのが始まりであり、創業者である兄のカール・アルブレヒト氏と弟のテオ・アルブレヒト氏はパンを焼いたり母親の手伝いをしていたそうです。
兄のカール・アルブレヒト氏は専門店を買い取って商売を始めようとしたところで戦争のために従軍し、無事帰還すると母親の店を買い取る形で弟のテオ氏とともに1946年に兄弟でディスカウントストア事業を始めこれがのちにアルディとなるのです。
低収入層やエスニック層、大衆層に合わせて価格を低価格にする工夫や管理が功を奏して1960年にはドイツ国内において300店舗を展開するまでに成長して1962年にようやく現在と同じ名前である「ALDI」に改名します。
しかし、1971年には弟のテオ氏の誘拐事件が起こったことからメディアへの露出を避けるようになり、2000年代には兄弟ともに事業から足を洗い現在のアルディにはアルブレヒト一族は全くかかわっていないとされています。
引退後は自ら作ったゴルフ場でゴルフを楽しみながら蘭を育てる余生を送っていた兄のカール・アルブレヒト氏は2014年に亡くなったとされています。
べアテ・ハイスター&カール・アルブレヒトJr氏の驚くべき年収や資産はどのくらい?
兄弟で始めたディスカウントストア事業が大成功し、今やドイツ国民の家庭でアルディで買い物しない人はいないとも言われるほど人気の流通チェーンにまで成長したアルディですが、その創業者であるカール・アルブレヒト氏とテオ・アルブレヒト氏の年収や資産はどのくらいなのか気になるところです。
資産額は、兄弟二人合わせて259億ドル、日本円に換算すると約2兆7000億円とされています。
また、食料チェーンである「トレーダー・ジョーズ」の親会社であり、テオ氏はそのCEOも務めていましたがそこでの資産額は203億ドルとされているようです。
ちなみに、金に困った弁護士に誘拐された際には、テオ・アルブレヒト氏は自ら身代金を交渉して17日後に解放されたようで、引退後は兄弟で北海の島に住んで二人でゴルフを楽しむ姿も見受けられたようですが、テオ・アルブレヒト氏は2010年に88歳で亡くなりその死因ははっきりしていないとされています。
べアテ・ハイスター&カール・アルブレヒトJrに学ぶ成功法の秘訣とは
多くの億万長者が年齢を重ねても変わらず精力的に活動している中で、彼らのように早々に引退し現在は完全に自分たちが創業したアルディとかかわっていないとされている億万長者も非常に珍しいと言えるでしょう。
母親の店を買い取り事業を始めた際も、この仲の良い兄弟はたばこの販売でもめたことでいったん会社を二つに分けたりすることもありましたがともに事業から足を引いたのは弟のテオ氏の誘拐事件がそれほどまでに尾を引くものだったこと言うことなのでしょうか。
がむしゃらに働き、現在の年収や資産を得ることができたのは兄弟二人がそれだけ努力をした賜物と言えますが、成功を手にして世界でもトップクラスのお金持ちになり、あっさりとその事業から引退する潔さは、億万長者になれるだけの器を持ち合わせていたからできたことなのかもしれません。