マイクロソフトと言えば、ビル・ゲイツ氏とポール・アレン氏を思い浮かべる人も多いと思われますが、スティーブ・バルマー氏は実はその二人にマイクロソフトのCEOを譲り受けた人物です。
彼がどのようにして現在の経歴を辿って年収や資産を手に入れてきたのか、じっくり考えてみましょう。
ビル・ゲイツ氏の右腕と称されたスティーブ・バルマー氏の経歴とは
1956年にアメリカのミシガン州デトロイトで生まれたスティーブ・バルマー氏は、スイスからの移民であり車メーカーのフォードのマネージャーである父親とアメリカ系ユダヤ人である母親のもとに生まれます。
両親が学問に重きを置いて教育していたことから、高校時代はバスケットボール部に所属して文武両道を志して過ごしたとされており、SATで数学800点満点という好成績でスタンフォード大学に入学した際にマイクロソフトの創設したビル・ゲイツ氏と出会うのです。
大学在学中も大学新聞を販売するアルバイトをする一方でフットボール部に所属するなど大学生活を謳歌していましたが、大学1年目の夏休みにビル・ゲイツ氏が創設したマイクロソフトで働くこととなります。
まだ従業員数23人ほどの規模が小さい状態でしたが、ビル・ゲイツ氏の懸命な説得によってスティーブ・バルマー氏はスタンフォード大学を中退してマイクロソフト社のマネージャー第一号として会社の金融構造を構築する仕事に携わるようになります。
その後もセールスサポートやOS開発、運営など多岐にわたって彼が関わってきたことから、ビル・ゲイツ氏はスティーブ・バルマー氏を代表取締役に昇進させ、その2年後にはCEOへと就任させることになります。
ビル・ゲイツ氏も辞任後は技術面においてサポートや監督を行っていますがマイクロソフト社の運営や管理に関してはすべてスティーブ・バルマー氏に一任するようになっています。
アメリカで最もリッチな人物にランクインするスティーブ・バルマー氏の年収や資産は
IT業界においてビル・ゲイツ氏の右に出る億万長者はいないとされていますが、スティーブ・バルマー氏もアメリカにおいてもっともリッチな人物トップ10にランクインするほどのお金持ちとされています。
では、スティーブ・バルマー氏の年収や資産はどのくらいなのか気になるところでしょう。
2015年のForbesの世界長者番付においては、総資産額が214億円、日本円に換算して2兆5563億円とされており、2014年にはマイクロソフトのCEOを退任しましたが同社の筆頭個人株主であることは現在も変わらないとされています。
高校時代からバスケットボール部に所属し自身もプレイすることを好んでいたスティーブ・バルマー氏は、NBAのプロバスケットチームであるロサンゼルス・クリッパーズを所有しています。
億万長者になると、離婚する人も多い中で1990年に結婚したコニー夫人とは現在も結婚中であり二人の子供に恵まれて幸せに暮らしているとされています。
スティーブ・バルマー氏に学ぶべき成功法の秘訣とは
言ってみればビル・ゲイツ氏の口車によって大学を中退し彼の会社で働くことになったスティーブ・バルマー氏ですが、彼がのちに億万長者となったのは常に仕事に対して真面目に取り組む姿とコンピュータシステムにおける誰にも負けない情熱があったからではないかと思われます。
また、スティーブ・バルマー氏のように優秀で信頼できる人間でなければ、ビル・ゲイツ氏自身もマイクロソフト社の運営をすべて任せるまでに至らなかったでしょう。
「誰が何と言おうと、マイクロソフトはもっと、成長する必要がある。」という彼の名言からも分かるように、スティーブ・バルマー氏の手によるマイクロソフト社における開発やさらなる事業の拡大は飛躍的にアップしていきましたが、現在はNBAチームのオーナー職に専念することが彼の最も目指す目標のようです。