マイクロソフトと言えば、ビル・ゲイツ氏だと思われる人がほとんどかもしれませんが実は共同創業者としてポール・アレン氏の名前を忘れてはいけません。
彼も名だたる億万長者として有名ですが、ポール・アレン氏がどのようにして現在の年収や資産を築いていったのか、そのことについて考察してみましょう。
マイクロソフト共同創業者であるポール・アレン氏の経歴とは
ポール・アレン氏は、ワシントン大学図書館の副理事長をしていたケニス・サミュエル・アレン氏のもとに1953年ワシントン州のシアトルで誕生し、レイクサイド高校に通っている間に後に共同創業者となるビル・ゲイツ氏と出会うのです。
その時の二人の年齢はアレン氏が14歳、ビル・ゲイツ氏が12歳でしたがその出会いから10年も経たないうちに二人は大学を中退してマイクロソフト社を立ち上げることになるのです。
1975年にビル・ゲイツ氏とともにニューメキシコ州のアルバカーキにマイクロソフト社を立ち上げ、1980年にはIBMとパソコン用のディスク・オペレーティング・システムの発注を契約しますが、これがのちにマイクロソフト社を成長させるきっかけとなりこの大きな契約を完了させたことが二人のCEOに巨万の富をもたらすこととなったのです。
しかし、1985年になるとポール・アレン氏は悪性リンパ腫の一つであるホジキン病に侵され、放射線治療によって完治するもののその後はマイクロソフト社には戻らず、自分で会社を立ち上げます。
2000年になると、マイクロソフト社の重役から完全に離任することになりますが、そもそも「Microsoft」という名前を考えたのはポール・アレン氏であり、ビル・ゲイツ氏が行動力が優れていたのに対しポール・アレン氏は非常にアイディアマンであったことはビル・ゲイツ氏自身からも語られているとされています。
マイクロソフト社を離任後は投資家や慈善家としての活動に力を入れていきますが、結果的にこの投資家としての活動が彼を億万長者へと続く道に導くことにもつながったとされています。
その他にも、スポーツに非常に興味を持っていたことからフットボールチームやバスケットボールチームのスポーツチームを所有している他に、メディアやエンターテイメントの業界にも多くの投資をしているとされています。
マイクロソフト社離任後も精力的に活動を続けているポール・アレン氏に、今後の活躍も期待したいところと言えるでしょう。
投資家や慈善家としても有名なポール・アレン氏の年収や資産とは
ビル・ゲイツ氏とともにマイクロソフト社を立ち上げたポール・アレン氏は、実際にどのくらいの年収や資産を稼いでいるのか気になるところと言えます。
マイクロソフト社はすでに離任していますが、それ以外にも様々な会社へ投資しその収益もかなりの額になっていることが予測できます。
では、ポール・アレン氏の年収や資産はどのくらいなのでしょうか。
ポール・アレン氏の純資産としては175億ドルで、IT業界における長者番付においては12位とされており、1位のビル・ゲイツ氏に比べるとかなり資産は下がるとされていますが、彼はスポーツチームを2つも所有していたり慈善活動も行っているために出ていくものも多いのかもしれません。
ポール・アレン氏に学ぶべき成功法の秘訣とは
普通の人であれば一度成功して億万長者となってしまったらその場にとどまってこれ以上何かをするということはしないかと思われますが、マイクロソフト社から離れて自身で一から会社を立ち上げる理由としてはポール・アレン氏には自身で言うところの「へんてこな夢」というのがあり、それを実現してくれる会社や企業などに投資をすることで夢の実現を図っているとされています。
つまりは、巨万の富を得るためにマイクロソフト社を立ち上げたのではなくあくまで夢の実現のために何十年もかけてその基盤を作ってきたと言えます。
億万長者になるのに必要なこととは夢を実現する力であり、巨万の富はその夢を実現したことでの報酬に過ぎないのかもしれません。
最近の若者の中には、自分のやりたいことが見つからずにただ大学を出ただけで今度は仕事に追われる日々を送ってしまう人も少なくはありませんが、ポール・アレン氏のこれまでの経歴からも分かるように、どんなに先の未来であっても簡単に実現するような夢であっても、まずは夢を描くことが億万長者になるために必要な条件であると言えるでしょう。