カルロス・スリム(メキシコの大手通信業社)の経歴と資産、年収!学ぶべき成功法

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世界の長者番付トップ10に毎年必ず入るカルロス・スリム氏はメキシコの大手通信業社であるテレフォノス・デ・メヒコの会長です。

彼の経歴や資産、年収や成功するための秘訣とはどんなところにあるのか考えてみましょう。

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親譲りの恵まれた才能があったカルロス・スリム氏の経歴とは?

カルロス・スリム氏は、レバノンから移民した実業家である父の三男としてメキシコシティで生まれます。

カルロス・スリム氏の父は、14歳の時にオスマントルコの支配下にある兵役を逃れることを理由に兄弟たちがいるメキシコへ移住したあと、兄弟とともに干し物屋を始め一大で莫大な富を築いたという人物でした。

そんな父に育てられたカルロス・スリム氏は、幼少期から「金儲け哲学」を教え込まれ兄弟たちと同じく子供のころから出納帳を渡されて小遣いの管理と出納を確認しながら過ごすのが日課だったとされています。

カルロシ氏自身も10代からすでに投資へ興味を持ち、なんと12歳には株取引を、20代の頃にはすでに億万長者になっていたというのですから信じられない話です。

実業家という肩書を持っている一方で投資家としてのイメージが強いとされています。

その理由として考えられるのは、1982年に現在のギリシャのようにメキシコが経済危機に陥った時に行ったことが大きな理由であるとされています。

その当時のメキシコは悲惨な経済状態であり、企業は次々とつぶれ街には仕事もお金もない貧困層が溢れ、金持ちの多くはアメリカへと逃亡し株式市場は大暴落に陥っている状態のときに、以前から国営化されると噂のあった大企業の株を、カルロス・スリム氏は捨て値同然の価格で買い集めたのです。

これは非常に大きな賭けでしたが、あえて普通の人と逆の行動を行ったことでメキシコの経済が徐々に回復するとともにカルロス・スリム氏が底値で買い集めた株が息を吹き返した際には、カルロス・スリム氏は世界でも有数の資産家になったのです。

その他にも、カルロス・スリム氏は不動産王の異名も持っており、ニューヨークの郊外やアップダウンに多くの不動産を所有しており、またそれ以外にも彼が設立した財閥の基礎でありグルーポ・カルソはメキシコ全土に20、メキシコシティだけでも10ものショッピングモールを展開しています。

実はカルロス氏の父親自身もメキシコのダウンタウンに多くの不動産を持ち、それが莫大な資産となっていたのです。

カルロシ・スリム氏の資産は一時期メキシコのGDPの7%を占めていた?

現在のカルロス・スリム氏の総資産額は690億ドル、日本円だと約5.5兆円だとされていますが、世界長者番付でビル・ゲイツ氏を抜いてトップに躍り出た頃には740億万ドルの資産があったとされています。

2012年にはメキシコのGDPの7%がカルロス氏の資産が占めていたことで大騒ぎになったこともあるとされていますが、実際の彼は非常に謙虚な人であり家族や子供、会社の人間に対しても必要以上の贅沢はさせないようにしているようです。

カルロス・スリム氏は自分の月給を2万4000ドルに固定しており(日本円で換算すると210万円)、それを考えると年収はそこまで高くないような感じがします。

オフィスにおいても非常に簡素な作りで、複数の幹部が同じ秘書を使って仕事をし、コンサルタントなども雇ってないとされています。

本当にお金の使い方を知っている人というのは無駄なお金を使わないようにしているという教訓とも言えるでしょう。

また、マイクロソフト創始者であるビル・ゲイツ氏は常に世界の長者番付の1位をキープしているのですが、過去に5回だけ1位でなかったことがあり、そのビル・ゲイツ氏を推しぬいて1位となったのがカルロス・スリム氏だったとされています。

2014年に5年ぶりに1位に返り咲いたビル・ゲイツ氏ですが、実際の資産額はカルロス・スリム氏と20億円差しかなかったとされており、またこの順位が逆転する人もそう遠くないと言えるでしょう。

カルロス・スリム氏に学ぶ成功法の秘訣とは?

父親に教え込まれた哲学を活かして巨万の富を築くことができたということは、親の影響というのは非常に大きいことが伺えます。

カルロス氏の父親は、幼い彼に「投資の鉄則は、いい物件やいい株式が安くなったときに買うことだ。そうすれば、必ず儲かる」と教えたとされており、そんな風に投資に関する英才教育を受けさせてくれた父親の下で育ったからこそ大富豪になれるきっかけをつかんだとも言えます。

しかし、だからといってどんなに教え方のうまい教師がいたとしてもそれを自分の中でうまく使いこなせなければ意味がありません。

加えて、本人自身にもやる気とセンス、そして理念がなければこのような億万長者になることは難しいと言えます。

メキシコの経済状態が悪いときに逆に株を買い占めるなど、普通で考えたら大損である行為をあえて行うなど、思い切った賭けや勝負に出てそれを勝ち取る意気込みがあったからこそカルロス・スリム氏は成功したのではないかと思われます。

本当のお金持ちになるには、時には危険な勝負に自ら飛び込むことも必要なのかもしれません。